茨城県立高校の入学者選抜では、志願者全員が学力検査(茨城県では”入学試験”ではなく、”学力検査”としています)を受検し、その結果や内申を元に入学者を選抜(合格)することとなっています。
そして、この入学者を選抜する際に、2つの選抜方法があります。
1.特色選抜
入学者選抜実施要項では、「各高等学校は、文化、芸術及び体育等の分野において優れた資質・実績を有する者を対象とする特色選抜を実施することができる。 」と定め、各高等学校の裁量で特色選抜を実施するか判断することができます。
特色選抜では、部活動や生徒会活動などにおいて、実施する高等学校が定める基準を満たす場合に志願することができます。また、特色選抜で合格した場合は、高校入学後、その部活動等を続けることを確約できるもの、とされます。
募集定員内で特色選抜での募集人員を定め、学力検査に加えて翌日に実技や面接を行い、合格者を決めます。
特色選抜で合格に至らなかった場合は、このあとの共通選抜で基準に達していれば合格することができるので、チャンスが2回になると考えられます。
2.共通選抜
入学者選抜実施要項では、「共通選抜の対象となる受検者全員について、学力検査の得点合計の順位が募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数の80%以内にあり、かつ、調査書の評定合計の順位が募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数以内にある者をA群とし、残りをB群とする。A群に属する者は、原則として合格とする。」と定められています。
少しわかりづらいですが、要は受検者を得点順に並べ、上位80%の該当者が調査書(内申)の評定合計で並べた時に、募集人員内であればA群として原則合格になる、ということです。
評定合計は通知表(5段階)の各学年の平均(45点満点)の3学年の合計が利用されます。
B群の該当者から合格者を決める方法については、「学力検査の結果を重視した選抜及び調査書の記録を重視した選抜により、合格者を決定する。この2つの選抜で合格する人数の比率は、20:80、30:70、40:60、50:50、60:40、70:30、80:20の中から各高等学校が決定する。 」と定められています。
これまでの経験から、受検日当日しっかり実力を発揮できるお子さまは、普段の学校生活もしっかりしているので、内申が理由で不合格になることはありませんでした。
なお、内申は1年生時のものも利用されますので、1年生のうちから中間・期末テストや、テスト時の提出物などをキチンと行っておくことが大切です。